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こんにちは、ドンキーです!
2日前の記事と昨日の記事でドイツの銀行口座開設や諸手続きで必要となってくるTANやPINなどIBANの説明をさせていただきました。
順番に見ないとわかりづらいかと思うので、まだ読んでいない方は以下のリンクから飛んで読んでみてください!
2日前の⇂
「【基礎知識】ドイツの銀行開設に必要な言葉【TAN・PIN・IBAN】」
昨日の⇂
「【iTAN-eTAN-mTAN】ドイツの銀行で必須の言葉3選!!<前編>」
昨日の記事でもお話させていただきましたが、TANはTransaktionsnummerの略で、銀行の口座開設、振り込みなどの金融関係の取引で使用されます。
昨日は王道TANのiTANやeTAN、mTANを説明いしました。
そして、今日はその他のTANであるchipTAN, pushTAN, BluetoothTANについて徹底的に解説させていただきます。
- chipTANとは?
- pushTANとは?
- BluetoothTANとは?
- 【chipTAN, pushTAN, BluetoothTAN】まとめ
※調べていたらやたらとchipTANの情報量が、他と比べて結構多かったので半分くらいはchipTANについてです!
chipTANとは?

chipTANは早さと安全性を兼ね備えた方法で、そのことから、一部の銀行ではsmartTANとも呼ばれています。
手続き時に利用者が自分でTANを作るのがchipTANの最大の特徴です。
chipTAN生成機とPC、スマートフォンまたはタブレットの2つの機器を使用し、また、生成されたTANはその時だけ・一度きりしか使えないので、この手続きの安全性は高いです。
ちょうど昨日の記事のmTANみたいな感じです!
chipTANのTAN生成機は小さなケーブルなどにつながれていない機器でポケット電卓に似ています。そのため、いつどこで銀行口座を使用するかは関係がありません。
<chipTAN:3つのバリエーション>
- chipTAN manuell:図や表を用いずにTAN生成機にデータを入力しTANを作る方法。
- chipTAN optisch/komfort:TAN生成機に動画化された図や表 (Flicker-Code)をスキャンさせてTANをつくる方法。
- chipTAN-QR:TAN生成機にQR-CodeをスキャンさせてTANを作る方法。
chipTAN optischとchipTAN-QRを使用するとき、それぞれに特別なTAN生成機が必要です。対して、chipTAN manuellはその両方の機器で使用できます。
※chipTAN manuell は smartTAN-plusとchipTAN optisch/komfort はsmartTAN opticとも呼ばれています。
<chipTANの良いポイント!>
- 実用的!:TAN生成機は簡単に持ち運ぶことができる。
- 早さ!:PCへのインストールなしでTAN生成機はすぐに使用することができる。
- 快適さ!:ボタンを押すだけで操作可能。
- 安全性!:TAN生成機とそのほかのデバイス、2つの機器を使うことと、生成されたTANは一時的かつ一度のみ使用できるので、安全性は高い。
- 安い!:SMSの使用料など追加料金がかからない!
- 独立性!:振り込みなどの金融取引時には銀行の独自のネットワーク間でのみ処理されるため、個人情報に関する安全性は最強レベル。
- モバイル:TANの生成はモバイル機器でも可能。
<chipTANの危険性>
上記のとおり、PCとTAN生成機はそれぞれつながってはいないので、chipTANは「瞬間的」という点でしか安全ではありません。詐欺師は唯一、その利用者の一瞬の安心感から生まれる隙を狙ってきます。
最近使用されている手口は以下の通りです。
「Social Engineering(信用詐欺)」
よく使用される手口としてまず最初に挙げられるのが、詐欺師に振り込みをするよう客の心をSocial Engineering(信用詐欺)という手口です。
この手口では、詐欺師が信用を得たうえで、お客にテスト振り込みと称して振込させたり、あるはずのない予約金などを振込させたりさせます。
「Phishing(釣り詐欺)」
Phishing(釣り詐欺)は先日の記事でも書きましたが、近年大流行している一番流行っている詐欺方法です。
偽のサイトを作りそこに誘導して情報を入力させることにより個人情報などのデータを盗む手口です。
「Trojaner(トロイの住人)」
偽のメールの詐欺リンクを開くように呼びかけられたメールやPC上の詐欺添付ファイルなどを開かせることで、個人情報を盗む手口がTrojaner(トロイの住人)です。
詐欺を受けた人たちは、個人情報と生成されたTANを盗まれたことに気づかないほどこの方法はとても巧妙みたいです。
pushTANとは?

一部の銀行ではオンラインバンクの手続きの際にpushTANを使用します。
pushTANは、スマートフォンとpushTANのアプリケーションが必要になります。
例えばSparkasseの場合はS-pushTAN Appというアプリケーションを提供しています。
契約している銀行のBanking-App内で、または、PC上で振り込みの手続きをする場合とき、pushTAN-Appを開きログインしたうえで、振込完了に必要なTANが公開されます。
<pushTANの安全性>
pushTANの利点は、2つのパスワードを使用することで高い安全性を誇っているのですが、
アンドロイドでアプリを使用する場合はハッキングのリスクがあると言われています。
※iPhoneの場合は論理的にハッキングされる心配がないそうです。
BluetoothTANとは?

BluetoothTANは、モバイル機器やPCを用いて安全かつスムーズなオンラインバンクの操作ができる手続き方法です。
BluetoothTANのデータを扱うプロセスはchipTANとほとんど同じなので、安全性は折り紙付きです。
TANが生成され、オンラインバンキングアプリでBluetoothを使ってプッシュボタンを押した後にTANが転送されます。
また、BluetoothTANを使用する場合、Bluetoothに対応したスマートフォンやタブレット、PCなどが必要です。
<chipTANの良いポイント!>
- 快適さ!:画面上でFlickercodeなどを調べるような必要がない。
- 安全性!:chipTAN同様の安全性。
BluetoothTANはchipTANと同じような技術を使ってるので、もちろんハッキングされる心配もないそうです。
【chipTAN, pushTAN, BluetoothTAN】まとめ

比較的今回のTANは名前に出ているのでわかりやすいかと思います。
- chipTAN:デバイスとポケット電卓型のTAN生成機で生成されるTAN
- pushTAN:スマホとpushTAN用のアプリで生成されるTAN
- BluetoothTAN:chipTANをベースとしたBluetoothを使用するTAN
関連記事
いかがだったでしょうか?
ドイツの銀行で必須の言葉シリーズ!
基本的にTANの意味とTANの前のiとかeとか省略されているものの意味が分かれば特に問題ないかと思います!
ドイツ語の記事の説明がかなり複雑でうまく日本語にできてない部分・わかりづらい部分があるかと思いまいますが、その点は申し訳ありません。
今日もありがとうございました!
また明日の記事でお会いしましょう!
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