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こんにちは、ドンキーです!
一昨日の記事「【基礎知識】ドイツの銀行開設に必要な言葉【TAN・PIN・IBAN】」で「TAN」について説明させていただきました。
ドイツの銀行口座開設の手順の中で、
Which onlinebanking procedure is required?
(どのオンラインバンクの手順で行いますか?)
という質問があり、その答えの中にTANを選ぶ欄があります。
昨日の記事でもお話させていただきましたが、TANはTransaktionsnummerの略で、銀行の口座開設、振り込みなどの金融関係の取引で使用されます。
今日はそのiTANやeTAN、mTANなどTANの中の種類について、2記事に渡って細かく解説させていただきます!
- iTANとは?
- eTANとは?
- mTANとは?
- [iTAN, eTAN, mTAN]まとめ
iTANとは?

古いタイプのオンラインバンクを使用するときに、口座所有者は各々の銀行からPIN並びに「6桁のTAN付きのリスト(iTAN Liste)」を受け取ります。
リストには複数の6桁の文字が書かれており、それを照合することで個人の持つTANを証明します。
<iTANに関する犯罪>
手元にあるiTANリストなしではオンラインバンクを開くのが困難で一見セキュリティが強いと思われていますが、近年、その強みを逆手に取った*Phishing-Attackenという犯罪が急増しています。
偽造されたオンラインバンクサイト上で個人のPINと顧客のTANの検索をかけた時、その瞬間に、データが盗まれるという犯罪方法です。
*Phishing(正確には"Angeln"[釣る])は、E-Mailようなエレクトリック・コミュニケーション・テクニック上の個人情報を漏洩させるために誘導する、いわば個人情報漏洩目的で「釣る」プロセスのことを言います。
近年急速に増えている個人情報を盗むことを目的としたオンライン犯罪です。
eTANとは?

eTANはオンラインバンクの身分証明手続きです。
eTANで手続きをするためには、使用者はChipkarte(ICカード)なしでも使用することができるTAN生産機を使用する必要があります。
有効なコントロールナンバーなしでは銀行がTANを生産することができないため、Phishingの可能性はないです。その点で安全度は高いと言えます。
<eTANの使い方>
使用者が振り込みデータを入力した後で、コントロールナンバーを銀行から受け取り、それをTAN生産機に入力することで、その機器から「振り込みを完了することができるTAN」が生産されます。
mTANとは?

mTANは„mobileTAN“の略で、„SMS-TAN“ や„mobil TAN“とも呼ばれています。
この手続きの際に使用者のケータイのSMSにTANが送信されます。その後、個人情報を入力した後で、SMSに数分間のみ有効&身分証明にのみ使用できるTANが送られ、それを入力して完了という形になります。
TAN生成時に2つの互い違いの機器を使用しているため、長い間このmTANによる手続きは安全性の高いものと言われています。
大勢のハッカーがこのmTANを攻略することを目標としているほど、mTANは安全性が高く、人気が高いそうです。
<mTANの良いポイント!>
- 簡単さ!:スマホ1つで簡単に操作ができる&早い。
- 安全性!:mTANで造られるTANは一時的&一度だけ使えるものだから安全。
- 柔軟性!:ケータイはいつどこにいても振り込みなどするときに使える。
- 便利さ!:mTANは他の機器やリスト(iTANリストなど)などを必要としない。
- 確実性!:TAN生成には2つの互い違いの機器を使用し、それらと独立した状態でPCから入力、通知、確定をすることができる。
[iTAN, eTAN, mTAN]まとめ

ここまで、iTAN, eTAN, mTANについて説明させていただきましたが、具体的にどういった形をしたものか想像しづらいかと思います。
まとめるとすると以下の形になります。
- iTAN:リスト型の旧式TAN
- eTAN:オンラインバンク使用時の番号式のTAN
- mTAN:„SMS-TAN“ や„mobil TAN“とも呼ばれており、ケータイのSMSを用いたTAN
ここまでが王道中の王道といった形のTANの種類になります!
明日の記事では、「【chipTAN-pushTAN-BluetoothTAN】ドイツの銀行で必須の言葉3選!!<後編>」と称しまして、chipTAN, pushTAN, BluetoothTANについて解説させていただきます。
関連記事
ドイツの銀行で必須の言葉3選!!の前編と後編をみれば、ほぼすべてのTANを網羅して理解できるので、ドイツの銀行関係の手続きで困ることはないかと思います!
今日もありがとうございました!
また、明日の記事でお会いしましょう!
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