【ドイツ留学】歴史感じるハイデルベルクの映画館で見る日本映画

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こんにちは、ドンキーです!

先日、友人に誘われて日本の昭和初期のスタンダップコメディを見てきました。ドイツで。笑

ほぼほぼ友達任せだったので、「?」マーク多めでそのイベントに行ったんですけど、ヨーロッパの歴史深い映画館で、ドイツ人と一緒になって自分ですら見たことがない日本の昔の映画を見る、そして最後にはドイツ人の観客とその映画について評論しあう、という素晴らしい経験をすることができました。

今回はそのお話をさせていただきます!

開催地「文化館Karlstorbahnhof」

ドイツ語で映画館は「KINO」です。
文化館Karlstorbahnhofは、元は1872年に駅舎として建てられた建物(1934~1936年に改築)を1995年から社会文化センターとして使用している建物です。

ドイツで最も新しい社会文化センターのうちのひとつともいわれています。

文化館Karlstorbahnhof内には複数のホールがあり、コンサート、DJ-イベントや寄席芸、コメディ、劇、講演会、ダンスや小さなコンサートが開催されます。

そして、今回訪れた文化館Karlstorbahnhof内にある映画館「Karlstorkino」は、普通とは違った映画観と映画の歴史を新たに開くことを目的としており、新旧問わず、全てのジャンルの良い映画を提供しています。

1934年から残るドイツの当時の姿のままの映画館なので、年季の入ったものや当時のそのままの部分が多々ありました。

例えば、バーカウンターの裏の部屋は投影機などが置かれている場所で、昔ながらの大――きな機材や伸びきったフィルムが乱雑に置かれていて、どこかノスタルジックな雰囲気がありました。

映画館の内装はこんな感じです!

50席くらいしかない小さな映画館で、赤い幕・温かい間接照明・年季の入った椅子などハリウッドの白黒映画に出てくるような「THE昔の映画館」てかんじのなんとも言えないロマンチックな雰囲気でした。

イベント“Film & Wein”

この素敵な映画館で開かれていた今回のイベントが“Film & Wein”というものでした。

「おいしいワインを楽しみながら、ユニークで今まで見たことがないような映画を観る」というコンセプトの企画です。

3種類の映画があったのですが、今回は1932年(昭和7年)に小津安二郎により制作された「生れてはみたけれど」という映画を鑑賞しました。

結論から言って、

まぁーーー面白かったです!

そもそもスタンダップコメディ自体見るのが初めてで、チャップリンみたいなものを想像してたのですが、ただただ笑いを狙っている面白いだけの映画ではなく多くの「課題」が投げかけられていました。

今回の「生れてはみたけれど」では、

転校してきた主人公兄弟と地元にいるガキ大将率いるグループが喧嘩をして、仲良くなって、今度はいじめっ子がいじめられたりする状況を通して「子供のヒエラルキー・子供の社会」という課題が提示される一方、

主人公の手下的なポジションの子供の父親が社長で、主人公の父親がその社員という構造から、子供たちがだんだんと理解する「大人のヒエラルキー・大人の社会」という課題が投げかけられていました。

当時の家族像として主人公の父親は絶対的に尊敬されるポジションで、疑う余地のない「偉い人」という位置づけだったのに対し、物語の後半で主人公の父親が手下的なポジションの子供の父親に対して頭を下げたりご機嫌を取るシーンがあり、それを主人公が見てしまったことにより、父親への信頼・尊敬が崩れてしまいます。

最終的にその問題も解決するんですけど、主人公が言った「●●くんの父親(社長)で働かなければいい。●●くんの父親(社長)より偉くなればいいだけじゃないか。」という言葉が、子供と大人の社会の「構造の違い」・「力の違い」を明確に表現しているようで、印象に残っています。

ヒートアップしちゃったんですけど、観る価値は絶対あると思うので興味がある方はぜひ観てみてください!

鑑賞後のディスカッション

鑑賞後は、上記の課題以外に、ドイツと日本の文化の違いから「日本の昔の家族・子供について」など様々な内容についてドイツ人の観覧者とディスカッションをしました。

皆さん映画が本当に大好きで、この映画の課題や構成などについて熱く語り合っていました。

リアルに1時間くらいノンストップで質問や持論を展開しており、特にドイツ人のおばさま勢が熱かったです🔥

日本人は企画者の方と自分と友達のみだったので、ドイツ人からの日本についての質問は自分たちも聞かれました。

昭和初期の映画なので、正直日本人の自分たちでもわかりかねる部分が多く、かつ、ドイツ語での質問・回答だったのでうまく伝えることができず、正直若干日本の文化を捻じ曲げてドイツの方々に伝えてしまったかもしれません。笑

今回はドイツですが、世界の各地でこういうかんじで誤解って広がっていくのかなって思います。

長くなっちゃったんですけど、今回の企画では本当に本当に貴重な体験をすることができました!

こちらのKarlstorkinoはドイツ・ヨーロッパの昔ながらの映画館で、今まで見たことがない色々な種類の映画に触れることができます。

無料で映画を観れる日もあるので是非行ってみてください!!

ちなみに、入り口はものすごくわかりづらいんですけど、正門っぽいところではなく、ぐるっと回った裏にあります!

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余談ですが、映画内に出てくる日本語の文章は、昔の漢字や言い回しを使っていたので理解できず、下のドイツ人用のドイツ語字幕で理解するっていうちんぷんかんぷんなことが何回かありました。笑

日本人なのに昔の日本のことなーんにも知らないんだな。と。笑

ドイツ人の友達に大昔のドイツのことを聞いてもなかなか答えられないときがあり、その時の友達の気持ちがわかりました。

今日もありがとうございました!
また、明日の記事でお会いしましょう!

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